WinMXとかWinnyとか、日本ではろくな扱いを受けていないP2Pですが、海外ではけっこう真面目に議論されてるんですよというブログ。
以下の文章は、TorrentFreakの「Pirate Parties On Course for Historic Election Wins」という記事を翻訳したものである。
原典:TorrentFreak
原題:Pirate Parties On Course for Historic Election Wins
著者:Ernesto
日付:April 11, 2012
ライセンス:CC BY
ドイツ海賊党の人気は、空前の高まりを見せている。最近の世論調査において、海賊党は全体の13%を占め、初めてドイツにおける第三党の地位についた。隣国オーストリアでも、海賊党アジェンダは市民の注目を集めている。オーストリア海賊党の得票率は7%、海賊党国会議員の誕生も現実味を帯びてきた。
2006年9月に設立されたドイツ海賊党は、短期間の活動ながらいくつかの成功を納めてきた。
同党はドイツ各地に選挙事務所を起き、数十名の候補を擁立している。これはドイツ以外の海賊党立候補者を足してなお上回る数字だ。最も成功を収めたのは、昨夏のベルリン市議会選挙での勝利である。海賊党はこの選挙で9%の得票率を得た。
現在、この海賊党の成功はドイツ全体に広がりつつある。ドイツ海賊党は、最近の世論調査で全体の13%を占め、実質的にドイツの第三党の地位につけた。
ドイツ海賊党は、11%の支持を得た緑の党を上回る結果となった。
ドイツ海賊党は、世界中のほかの海賊党と同様に、共有文化、自由な知識、基本的プライバシーを3つの柱として掲げている。世論調査の結果を考えると、これら3つの柱は観衆に広くアピールしているようだ。
この世論調査の結果だけを見ると将来有望にも思えるが、その道のりは長く険しい。次の連邦議会選挙は2013年後半、また1年以上も先の話だ。
ドイツ海賊党の成功は、隣国オーストリアにも影響を与えている。オーストリアの最近の世論調査でオーストリア海賊党は7%の支持を得た。
海賊党がただの飛沫政党ではないことを示すように、回答者の22%が次の選挙で同党に投票するだろうと答えている。
両党にとって重要なのは、次の選挙までこの勢いを持続しなければならないということだ。良いニュースを出し続ける限りは、注目され続ける。
スウェーデンの例が示すように、時々刻々と情勢は変化していく。2009年、欧州議会に議員を送り込んだスウェーデン海賊党は、翌年の国政選挙で敗北している。
欧州は海賊党を受け入れるのだろうか、それはまだわからない。
ドイツ海賊党キャンペーンポスター
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