MPAA、Megauploadの次のターゲットを名指し

以下の文章は、TorrentFreakの「MPAA Targets Fileserve, MediaFire, Wupload, Putlocker and Depositfiles」という記事を翻訳したものである。

原典:TorrentFreak
原題:MPAA Targets Fileserve, MediaFire, Wupload, Putlocker and Depositfiles
著者:Ernesto
日付:March 31, 2012
ライセンス:CC BY

Megauploadの刑事摘発に際して、MPAAが重要な役割を果たしたことはよく知られている。映画スタジオは米国政府による取締りを賞賛しつつも、まだまだ満足してはいない。パラマウント・ピクチャーズの副社長は、世界的なコンテンツ保護のためにも、次に閉鎖すべき主要なターゲットとしてFileserve、MediaFire、Wupload、Putlocker、Depositfilesを名指しした。

今年1月にMegauploadが閉鎖してからというもの、ファイル・ホスティング・サービス界隈は混迷を極めた。多数のサイトがアフィリエイト・プログラムを即座に中止し、一部のサイトでは米国からのアクセスを遮断するまでに至った。

サイトのオーナーたちは明らかに自分のビジネスが次のターゲットにされることを恐れている。もちろん、生殺与奪は大手映画会社次第なのだから、その恐れも当然である。パラマウント・ピクチャーズのアルフレッド・ペリーは昨日、ニューヨークで開かれたOn Copyrightカンファレンスにて「私たちはこうした犯罪への訴追を求めていきます」と語った。

CNETによると、パラマウント・ピクチャーズは5つの「ならず者」ファイルホスティング・サービスのリストをキャッチーかつグラフィカルに紹介した。リストには、Fileserve、MediaFire、Wupload、Putlocker、Depositfilesが主要なターゲットとして挙げられ、そしてMegauploadにはバツ印が付けられていた。

パラマウントは、これら「ならず者」サイバーロッカーは年間410億回も閲覧されており、地球上に生きる全ての人が5回はアクセスした計算になると主張する。

シャットダウンリスト

この数ヶ月、MPAAは折に触れてサイバーロッカーのビジネスモデルを批判してきた。

たとえば昨年11月、「全ては金のため:ならず者サイバーロッカーの『ビジネス』モデル」と題されたMPAAのファクトシートを我々は入手したが、そこには、一部サイバーロッカーが実施していたアフィリエイト・プログラムの概要が記されていた。MPAAによれば、これらのアフィリエイト・プログラムは、ユーザに著作物を共有するインセンティブを与え、海賊行為を促進するのだという。

「ならず者サイバーロッカーは、単に剽窃された映画やテレビ番組を配信するハブとなっているだけではなく、コンテンツをアップロードするユーザと、サイトを運営するオペレーターが著作権侵害から金儲けできるようになっている。インターネット・ビデオ・トラフィックが増大しているように、不正なコンテンツから利益をあげているならず者サイバーロッカーの脅威は急速に高まっている」と同文書の中でMPAAは説明する。

MPAAは、「ならず者」サイバーロッカーについて記されたこのファクトシートを司法省に送りつけるのだろう。

司法省が映画スタジオの新たな要請に応じて、対処するかどうかは不明である。今のところ、彼らはMegauploadで手一杯だろう。一方、被告となったMegauploadのキム・ドットコムは彼の弁護チームと共に、「ナンセンス」な米政府の起訴に対抗するための準備を進めている。

コメント

FileServeとWUploadがファイルの共有機能を停止したのはこれが原因かあ。
あとの3つはこれとったアクションは起こしていないようだけれど。
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