WinMXとかWinnyとか、日本ではろくな扱いを受けていないP2Pですが、海外ではけっこう真面目に議論されてるんですよというブログ。
以下の文章は、TorrentFreakの「Repo Man's Alex Cox: The Copyright Industry is Corrupt, Go Pirate」という記事を翻訳したものである。
原典:TorrentFreak
原題:Repo Man's Alex Cox: The Copyright Industry is Corrupt, Go Pirate
著者:Ernesto
日付:February 27, 2012
ライセンス:CC BY
著作権産業がより厳しいアンチパイラシー法や著作権保護期間の延長についてロビー活動を行う際、彼らは決まって、これはアーティストの利益のためだ、と言う。
しかし、本当だろうか?だとしたら、そのアーティストたちが、金持ち企業に自らの著作権を譲り渡さねばならないのはなぜ?
映画『レポマン』の脚本・監督と務めたアレックス・コックスは、Quietusのインタービューの中で、この問題に対する彼の考えを述べている。
「腐りきっていますね。今、彼らは著作権保護期間を延長するために、若いアーティストがその金を必要としているんだ、と言っています。でも、若いアーティストがそんな金を手にすることはないんです。彼らは、UniversalだとかViacomだとか、大メディア企業にその金を渡すよう契約させられているのですから。」
「我々アーティストは、こうした大企業に全ての権利を奪われてしまっています。我々が1ペニーだって得ることのない映画や音楽を違法にダウンロードしたと、大企業はキッズをひどく非難するのです。」
「全くふざけてますよ。オーディエンスには、今すぐ私の作品たちをパイレートするのをお勧めしますね。」
アーメン。
このインタビュー自体は、映画『レポマン』Blu-ray版が英国でのリリースにあわせたもの。その中で、配給元のUniversalとの確執について触れられており、その流れで上記の発言になったと。
TorrentFreakの記事の原題は、「著作権産業は腐ってる(The Copyright Industry is Corrupt)」なのだけれど、この流れからすれば、主に槍玉に挙げられているのはハリウッドなのだろう。
もともとアレックス・コックス自身、インテリでパンクでインディペンデント気質な人だったと思うので、こういう発言は不思議ではない。以前翻訳した『Steal This Film』でも彼のインタビュー映像が使われているので、興味のある方は是非。
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