WinMXとかWinnyとか、日本ではろくな扱いを受けていないP2Pですが、海外ではけっこう真面目に議論されてるんですよというブログ。
以下の文章は、TorrentFreakの「Cyberlocker To Shut Down After PayPal Ban」という記事を翻訳したものである。
原典:TorrentFreak
原題:Cyberlocker To Shut Down After PayPal Ban
著者:Ernesto
日付:February 26, 2012
ライセンス:CC BY
先月のMegauploadの閉鎖により急速な成長を遂げたファイルホスティングサイトRapidGatorが、PayPalに決済を停止された。その結果、このロシアのサイトは、1ヶ月後に終了するのだという。PayPalによると、RapidGatorのアカウントはファイル共有サービスへの決済処理に関連した「高いリスク(high risks)」のために停止されたのだという。
1月のMegaupload摘発以降、TorrentFreakはサイバーロッカー界隈に注目してきた。
多くのファイルホスティングサービスが混乱する中、元Megauploadユーザたちは、数あるサイトの中から、適当なオルタナティブに乗り換えている。
RapidGatorもそのようなオルタナティブの1つであった。ここ数週間、同サイトのトラフィックは飛躍的に増大し、わずか100ユーザ/日だったビジターも、10万を超えるほどになった。しかし、この人気も長くは続かなそうである。人気の決済サービスPayPalのアカウントを失ったためだ。
「PayPalから、ファイル共有の決済処理に関わる高いリスクのために、我々のPayPalアカウントを停止すると伝えてきました。」とRapidGatorはアナウンスしている。サイト運営者は、これがファイル共有産業の終焉をもたらすのではないかという。
PayPalは6ヶ月間にわたり、同サイバーロッカーの資金を凍結し、新たなユーザがPayPal経由で決済することはできなくなった。この停止措置により、おそらく「アフィリエイター」がPayPal経由で支払うを受けることもできなくなるのだろう。
PayPalのいう「高いリスク」が何なのかは明らかではないが、最も可能性の高い説明として、最近、他のサイバーロッカーサービスのユーザから多数の支払い拒否があったことが考えられる。Fileserveなどのサイバーロッカーが、一時的にパブリック共有機能を停止したことで、多数のユーザがPayPalに支払い拒否を求めていた。
RapidGatorは、このようなPayPalの方針が、他のファイル・ホスティング・サービスにも影響するだろうと考えている。
「すべての新興ファイル共有ホスト、そして全ての大手ファイル・ホスティング・サービスが、我々と同様の運命を辿るのでしょう」と彼らは言う。そして、このままの状態では、来月にも同サービスは停止すると付け加える。
「我々はあらゆる手を尽くしましたが、残念なことに、この状況は我々にはどうしようもできないのです。今後1ヶ月間、我々はホスティングサービスを継続していきますが、この状況が変わらなければ、サービスは終了します」とRapidGatorチームは述べている。
さらに多くのサイバーロッカーが同様の運命を辿る可能性もあるが、今のところ、4Sharedを含む最大手のサイトはPayPalからの支払いを受け取っている。
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