WinMXとかWinnyとか、日本ではろくな扱いを受けていないP2Pですが、海外ではけっこう真面目に議論されてるんですよというブログ。
以下の文章は、TorrentFreakの「Massive Street Protests Wage War On ACTA Anti-Piracy Treaty」という記事を翻訳したものである。
原典:TorrentFreak
原題:Massive Street Protests Wage War On ACTA Anti-Piracy Treaty
著者:Ernesto
日付:February11, 2012
ライセンス:CC BY
本日、世界は著作権法制に反対する最大規模のオフライン抗議の舞台となった。厳罰を伴うアンチパイラシー条約ACTAへの大規模デモは四大陸にわたり、欧州だけでも200以上の都市で抗議活動が行われている。数十万の人々が、彼らの国と欧州議会がACTAを批准することで、自由なインターネットが失われることを阻止するためデモ行進を行なっている。
先月、欧州連合は問題の「アンチパイラシー」貿易条約ACTAに署名した。
昨年10月に、既にオーストラリア、カナダ、日本、韓国、モロッコ、ニュージーランド、シンガポール、米国が署名していたが、EUもそれに続いた。これはACTA成立に向けた次の一歩となるのだが、各EU加盟国と欧州議会が今年後半に条約を批准しなければならない。
今日、これを阻止するために、世界中で数十万の人々がデモ行進を行なっている。また、オンラインでも数百万の人々がこれに参加している。欧州では200以上の都市でデモが行われており、その中でも最大規模となるブルガリアの都市ソフィアでは10,000人の参加者を集めている。
著作権法性に反対するオフラインでの抗議活動としては、史上空前の規模となっている。
欧州全域で行われているACTA抗議活動
ACTAは既にその広範な議論に4年の歳月を費やしているが、市民が議論に参加できたのはごく最近になってからであった。また、WikipediaやRedditなどが抗議のために機能を停止した先月の歴史的なSOPA/PIPAへの抗議活動が、ACTAへの注目をさらに強めたところもあるのだろう。
数週間前にポーランドより開始されたACTAへの抗議活動は、既に成果を上げてきている。
条約を批准する方針を打ち出していた数カ国が、その決定を保留にした。まずポーランドが先陣を切り、スロヴァキア、チェコ、ラトヴィアが、昨日になってドイツも当初の立場を翻した。
今年後半にACTA批准についての票決を行う欧州議会からも、健全な反対の声が聞こえてきている。欧州議会議員マリエッテ・シャーケはTorrentFreakへの寄稿記事の中で、他の議員たちに著作権法にイノベーションを阻害させてはならないと訴えた。
「ACTAを通してはなりません。時代遅れのビジネスモデルに自由市場を制限させ、消費者を犯罪者とするのではなく、インターネットの機会を最大限活かすための改革を進めるべきなのです。」と彼女は主張した。
本日のデモ(ビデオ)は、ACTAへの大規模な反対があり、数十万の人々が自由でオープンなインターネットを守るためにデモ行進する意思があることを示している。
ACTAへのアクションを起こしたいがデモには参加できないという方でも、Kill ACTAというウェブサイトを通じて、自国の欧州議会議員に要望を伝えることができる。
UPDATE:欧州議会議長がACTAを批判。
リトアニアでのアンチACTAデモ
コメント
管理人のみ閲覧できます