WinMXとかWinnyとか、日本ではろくな扱いを受けていないP2Pですが、海外ではけっこう真面目に議論されてるんですよというブログ。
以下の文章は、TorrentFreakの「Student Hit With $675,000 Fine in RIAA File-Sharing Case」という記事を翻訳したものである。
原典:TorrentFreak
原題:Student Hit With $675,000 Fine in RIAA File-Sharing Case
著者:Ernesto
日付:July 31, 2009
ライセンス:CC
by-sa
Joel TenenbaumはRIAAとの裁判に敗訴し、Kazaaを通じて共有していた30曲の楽曲1曲ごとに22,500ドルの支払いを命じられた。Tenenbaumは今週初め、ファイルをダウンロードし、共有していたと罪を認めていた。彼は今後、音楽レーベルに675,000ドル(6,400万円)を支払い続けなければならない。
ボストンの大学院生Joel Tenenbaumは、2004年に30の楽曲のダウンロード・共有を認めたことで、最大で450万ドル―1曲につき150,000ドル―の罰金が科せられる可能性があった。1週間の審理を終え、陪審員達はこれが「意図的な著作権侵害である」ことから、Tenenbaumに対し1曲につき22,500ドル、合計675,000ドルの罰金をRIAAに支払うよう判決を下した。
当初より、陪審員達が賠償金の額だけを判断することは明白であった。フェアユース・ディフェンスも審理開始の数時間前に却下され、唯一の脱出ルートもふさがれてしまった。
ハーバード大学Charles Nesson教授と彼の学生達によるTenenbaumの弁護チームは、頼りないままにされた。「間違いなく、私たちは創造的で、非伝統的な弁護チームでした。しかし審理に入ると、Joelの責任を軽減するためのいかなる試みも奪い取られてしまいました。この1週間、今日の結果となるであろうことは、ずっと予感してきました。」と学生Debbie Rosenbaumは記している。
RIAAにとっては、この1ヶ月強の間で2度目の勝利を手にしたことになる。6月、Jammie Thomas-RassetはRIAAとの裁判に負け、Kazaaを利用して共有した24曲につき192万ドルを支払うよう命じられている。
合計すれば、RIAAとの裁判はこのケース単独で100万ドル以上を費やしたことになる。日々ファイル共有を行なう数百万人の人々に模範を示すために。この評決が本当に影響を及ぼすのかどうかは、時間だけが教えてくれるのだろう。もちろん、この学生の人生が台無しになったこと、数百万人の音楽ファンを疎遠にしたことは除いて。
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