WinMXとかWinnyとか、日本ではろくな扱いを受けていないP2Pですが、海外ではけっこう真面目に議論されてるんですよというブログ。
以下の文章は、P2P Blogの「Court: Rapidshare has to check all uploads for copyright infringement」という記事を翻訳したものである。
原典:P2P Blog
原題:Court: Rapidshare has to check all uploads for copyright infringement
著者:Janko Roettgers
日付:September 30, 2008
ライセンス:CC
by-nc-sa
ドイツ法廷は、Rapidshare.comに対して、海賊行為に対する対策が十分ではなく、同社のフィルタリングは効果がないという判決を下した。 数日前に公開されたハンブルグ地方裁判所の判決によると、ライツホルダーがRapidshareに対して著作権侵害を指摘した場合には、可能な限り迅速にそれに対処しなければならないという。これは米国のDMCAと幾分類似したルールである。
しかし、Rapidshareに求められているのは、単に著作権侵害コンテンツを削除するだけにとどまらず、まだまだたくさんある。過去に類似した侵害があった場合には、同社は「積極的に、それが公開される前にコンテンツをチェックしなければならない」とされた。また、判決によると、Rapidshareは、潜在的違反者のIPアドレスを記録し、チェックしなければならないとされた。
Rapidshareでは、以前にアップロードされた著作権侵害コンテンツの再アップロードを防ぐためにMD5ハッシュフィルタを用いており、著作権侵害コンテンツを削除するために6名のフルタイムの従業員を雇っていると法廷で述べられていた。しかしハンブルグ法廷は、侵害ユーザがフィルタを回避するためには、2,3バイトを変えれば済むだけであり、この措置では不十分であると判断した。
法廷はまた、Rapidshareが主張する、すべてのファイルをチェックしなければならないのであれば、ビジネスを続けていくことは不可能であるという抗弁を退けた。「抑止のための一般的な措置を用いないビジネスモデルは、法の保護を求めることはできない。」と判決では述べられている。
(via gulli)
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